[システム管理]自律コンピューティング

うぉ。まとめてる人って結構少ない??
各社によって取り組み方法がマチマチだよなぁ。最終的な目標は一緒だろうに・・・
自律コンピューティングに必要な機能って

  1. 将来に必要なリソースを予想する
  2. CPU,Memory,Diskなどリソースを仮想化して、ダイナミックに割り当てることを可能とする
  3. エラーが発生しそうなときは、自分で回避する。
  4. エラーが発生したら、自分で修正できる

かねぇ。そのためには

  • サービス・リソースモニタリング
  • OS,H/W仮想化技術
  • 利用傾向分析
  • 現リソース構成把握
  • 動的リソース配置
  • サービスエラー自動対処

が必要かなぁ?


海外では

  http://www-6.ibm.com/jp/autonomic/
 IBMの自律コンピューティングの取り組みとして、研究結果をTivoli,WebSphere,DB2,Lotus,e-Serverの各ブランドに組み込むみたいだね。その包括的な統合管理はブランドどおりであるTivoliでやるんでしょうな。ってことは、WebSphereの管理コンソールの内容もTivoliでできるようになるのかなぁ?まだそのあたりははっきり見えてない気がする。
 あと、複数のマシンを1台(数台)に見せる仮想技術については、OSまでは各自勝手に管理して、そこから上のアプリについてはリソース配分できるような設計となってるよなぁ。WebSphereのクラスタ構造なんて典型的な例だし。

  • Sun:N1

  http://jp.sun.com/solutions/n1/
 N1の目標は「1人あたり何百台管理できるように」とかほんとに目標らしい目標で、しかも自社内で一人当たり400台ぐらいまで管理できるようになっているというのだから、まあ実現は可能だよなぁ。すっげー実現味を帯びてた。それを汎用的にすればいんだから。どーせシェルとかもつかってても、UNIX上ならかなり汎用的なんだから、その技術をちらっとでもいいから見てみたいね。
 アーキテクチャの構想は一番シンプルで分かりやすいかな。それにこの構想を元にしたツールが登場しているし。


・・・ それにしても、買収しまくりだよなぁ。

  http://www.compaq.co.jp/solutions/infrastructure/adaptive/
 複数のマシンを1台(数台)に見せる仮想技術は一番進んでるんじゃないのかな?
仮想化して、3層構造のシステムのリソース配置とかできるみたいだし。
でももうちょっとって感じだったな。OSのチューニングとかまで設定できるとうれしいのに・・・
でもさ。その反論で「目的が違う。構成が頻繁に変わるような環境に有効」と言われても、これを使うのはデータセンターで運用するためでしょ?運用になったら、基本的に安定してて、過剰なアクセス増加とかない限り、構成が頻繁に変わらんよ。頻繁に変わること自体ビジネスとしては問題だもん。なんか矛盾してるんだよなぁ。って言ったら、話が収束しそうもないので辞めておいた。
 この言うことをそのまま受け取れば、開発環境を使いまわす環境では有効だよね。複数の開発プロジェクトがあっても、複数のシステム構成を構築できるから。作りあげたら、あとはプロジェクトごとに動的にリソース変化させればいいんだから。
でもなぁ。製品群がよくわからず。。。いろんな製品と統合して、IBMみたいに統一ブランドでやったほうがええんとちゃうか?

 http://www.microsoft.com/japan/presspass/releases03/nl_033103_DSI.asp

DSIは、データセンターの簡素化、自動化を実現するため、ソフトウェアアーキテクチャーを利用し、ハードウェアやサービスを結びつけることを目指す技術的なイニシアティブ。動的なリソース割り当て、プラットフォームやアプリケーションに埋め込む運用管理機能、次世代の管理ツールという3つのテーマからなる。

 ってニュースサイトでは見るんですけど、MicorsoftはDSIの構想について書いてあるHPがないんだけど・・・


日本では

http://triole.fujitsu.com/jp/


こういった自律コンピューティングにはGridの考えはどーしても必須になってくるけど、Gridってセキュリティについてはセキュリティを一切言及していないって欠点があるんだよなぁ。バッファオーバーフローのバグから思いっきり進入されたら終わりだからねぇ。あと、今は科学計算とかが多いけど、ウィルスタイプのGridだったらとんでもないし・・・
あと、複数のマシンを1台(数台)に見せる仮想化技術を使うとライセンス体系がとんでもないことになるから、ライセンス体系が整うまでは導入は無理だな。
OSのライセンス体系はキャパシティ・オン・デマンドとか呼ばれる体系で整いつつあるけど、まだこの仮想化技術に適してないし。


って各社の構想があるけど、現状のRedHat Linuxって出来るような気がする。
Probisioningの機能だって、フロッピーとFTPサーバさえあれば、

  • OSはキックスタートを使って、ブートインストール
  • OSのチューニング
  • アプリによってはキックスタートによるシェルから自動インストール・設定

ぐらいまでは。可能だよなぁ。
あとは、自己修復・動的リソース配置ぐらいか。動的リソース配置だけはハードとOSに強く依存するからなぁ。。。